思い返してみれば、トラブルへのリスク回避、リスク回避志向とか言われる傾向は、いつくらいからよく使われるようになったのだろうか?
少なくとも自分が90年代くらいはあまり聞かなかった気がする。
あの東日本大地震があって、原発などの対策をしてこなかったこと、その辺りから言われるようになった…かな?
昨日、ある人とちょっと話をした時に、例えばレコーディングなどの場合でもボーカル以外は全部PC上で作ってしまう、そんな傾向があるとか。理由はコストが安いなどの理由もあるのだろう。
それ以外に推測ではあるが、やっぱり楽器を上手く使えない人や、そもそも楽器を習得するのが面倒に思っている人が増えているのかもしれない。
PC上の音なら後からいくらでも修正できるから。稀にそういうやり方でも良い作品を作れる人もいるとは思う。
でも大概はミスのない、完璧な音源を作りたいというのが本音なのかもしれない。楽器で録音するって、ある意味『リスク』があるから。
当たり前ではあるが、あるレベルの腕前じゃないと自分が思うような音源が作れない。
世の中の一般企業の中にリスク回避が叫ばれても特別なことではなく、むしろ当たり前というだろう。
昨日話した人とも、結局こういうリスク回避志向な考えが、例えば政治の世界でもまかり通っているんではないだろうか?
あれこれ言葉を使うが、結果は似たり寄ったり。
そのせいでどんどん衰退していく日本。
ああ、なるほどと思った。
何でもかんでもリスク回避を最優先にしてはいけないのかもしれない。もちろん無視してもいけないけど。
で、結局のところはバランスなんだなと。その舵取りを間違うと衰退するだけなんだ。
そんなことを考えさせられた一件でした。