世代の曲調
ちょっと前からなぜか昭和歌謡をBGMに聴くことが多くなりました。
というより家族みんなで和むには自分の好みの音楽より、昔懐かしの曲の方が良い時があるとわかったので(笑)。
一口に昭和歌謡と言っても、どちらかといえば’70年代かな。
特に最後の方はTVの『ザ・ベストテン』なんかでよく耳にした楽曲が多いのです。すでに洋楽ばかり聴いていた頃でありますが、TVってのは家族で観てますからね。
意外と結構覚えていて自分でもびっくりです。
特に77〜78年くらいの頃、僕は下手なギターを少しでも上手くなりたいと、順位が発表になると明星(かつてのアイドルグラビア雑誌)のおまけで付いていた歌本を見てギターを手に。
すぐに弾けるようになりたいと、無茶な挑戦をしてたわけです(爆笑)。
まあ自分の昔話は置いといて。
あらためて今の自分が聴くと色々と発見があるものです。
特に70年代と80年代の楽曲、歌詞や曲調などガラリと変わっていることに気がつきます。
子供の頃の70年代は高度経済成長の中、その影では今で言うブラック的な働きが横行していたり、オイルショックなどもあったり。
そういうちょっと哀しい、ドラマがある歌詞があって、そういう曲調が流行ってたんだなと。小椋佳なんて人もそういう曲を書かせたら一発でその世界観ですね。
それが80年代からはいわゆるプロの作曲家、作詞家のような作品が減ってきて、バンドモノやニューミュージック系がテレビにも見ることが出てきました。
さらに現在のAKB的なものにつながる素人っぽいアイドル集団の曲とか。気がつくと俗にいうプロの人もこういう曲を作れる人に変わっていたり。
80年代はバブルでもあり、どこかパーティノリの軽い曲がまるで70年代の反動のように出てきたんだな、そう思えます。
僕自身はあらためて聴くとやはり70年代の方が聴き込んでしまいます。理屈抜きで。
ただこれも世代というのもあるんでしょう。誰もが自分のナツメロというものを持っているわけですね。
最後に言えば、70年代の曲はみんな人間が演奏してたというのも大きいのかもしれませんね。
ああ、歳とるな(爆笑)。