珈琲
ランチを食べているとき、同僚が「最近、喫茶店ってないよね、いいのになぁ」という言葉を口にしていました。これは最近喫茶店らしい店が少なくなった、ということ。最近はスターバックスやらドトールやら、チェーン店がどんどん増え、ゆっくり珈琲を飲むスタイルの店が減ってきています。
昔話になりますが、僕自身が一人で喫茶店に入ったのは恐らく中学の時だったと思います。店内も暗く、なにかアングラなイメージで、かなりビビりながら席に座ったような(笑)。流れている音楽もジャズで、『喫茶店』のイメージそのものです。そんな店も地価高騰やら前述のチェーン店のおかげで、衰退してきています。それこそ昔の音楽喫茶的な店はかなり貴重な存在。
酒もいいけど、そういう落ち着ける(リーズナブルな)喫茶店…近くにあればいいな。休みの昼間に過ごせるようなところ。チェーン店は基本的に落ち着けない…。あまり時間がないときや、初めて行った知らないところで時間をつぶすには便利だけどねぇ。
コーヒーチェーン世界最大手スターバックスのハワード・シュルツ会長は、スターバックスのブランドがスターバックスのせいで「薄くて水っぽいもの」になってしまったと警告した。スターバックスの魂やスターバックスらしさのない、「無味乾燥で金太郎あめ的な」店舗を作りすぎているせいだという。
結局スターバックスをはじめとする所は、本来の『喫茶店』ではないわけですよ。どちらかといえばマクドナルド的なところですね。チェーン店ゆえに仕方ないでしょ。そのぶん値段をおさえてくれればいいわけです。その反面、『珈琲』という漢字が似合いそうな店もがんばってほしいものです。