親の心、子知らず

なんてタイトルつけときながら、自分も人のこと言えたものかどうかわかりません…(汗)。

今の仕事場は1年前からの付き合いになります。当初、ある出版物を何ヶ月にも渡り制作する目的で行ったわけですが、約半年前にその仕事の要であった人が失踪。幸いにも仕事そのものはほとんど終わりかけていたので、仕事としては大した騒ぎにはなりませんでした。もっとも最初は「最近姿見ないな」と誰もが思っていたようです。

ところが2ヶ月、3ヶ月。自分の荷物も置いたまま連絡も無い状態。ここまでくると常識的におかしいことに気づいたものの、その後も何の連絡がありませんでした。自分は一番仕事の中で関わった一人でもあるので、いろんな人から聞かれたりもしましたが、彼に電話しても応対しないし、わかりませんを何度も繰り返したものです。

で、今年になり、社内でもあまり公にできない話として、本人から連絡があったと。結局なにかしらの原因があって生活すべてを放り出してしまったそうで。生きていたのは幸いですが、生活費に困って、お金を借りたようです。彼が残したiBookやら一眼カメラやらは、一部売られたらしい(あくまで裏で)…。以前にも一人同じ職業で失踪した人がいて、その人とタイプが似ていました。まさか本当にここまで似ているとは。

まあ、一応生きていて、これからどこかで立ち直っていくかも…などと思っていたところ、本日になって彼のお父さんが行方を捜しに、会社に来たとのこと(守衛の人に会ったそうで)。確か彼のお父さんは、去年倒れたことがあるらしい話を聞いていたので少し驚きました。わざわざ長野から上京してきて、彼の足取りを追っているらしい。

失踪した彼も、失踪する直前までお父さんが心配で毎週田舎に戻って、そのまま仕事に戻ることもしょっちゅうでした。そんな息子が半年以上も音沙汰ないことで、ひどく心配されているだろうことを想像すると…。

たまたま話を聞いたのが、すでに会社に訪れた後で、連絡先も聞いてない僕にはどうすることもできませんが、彼が何かしら生きていることを伝えてあげたいところです。

もし、偶然にも彼がこの文面を見て「俺だ」とわかったら、
「せめて両親に連絡してあげてください!」

自分もほんの短い間なら似たような心境になったこともありますから、おそらく彼にもそれ相応の出来事があってのことでしょうな。ただ、死んでない以上、生き抜くしかないわけで。ガシガシ働いて、そのぶんサボって、遊んで。また働いて。できれば充実してほしいですね。彼にも早く最低の状況から抜け出せることを願っております。

他人事ながら、けっこう身近に感じる出来事だったのでした。

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